米Googleはオンライン・アプリケーション・サービス「Google Apps」のISP向けバージョン「Google Apps Partner Edition」の提供を開始した。同社製品マネージャのHunter Middleton氏が公式ブログへの投稿で米国時間5月18日に明らかにしたもの。

 Google Apps Partner Editionにより,さまざまな規模のサービス・プロバイダやポータル・サイトは,自社サービスの加入者に「Gmail」「Google Calendar」「Google Docs & Spreadsheets」などを手軽に提供することが可能。トップ・ページをカスタマイズしてブランドを統一するほか,APIを利用して既存インフラと統合できる。

 Google Appsは2006年8月に,ホスト型電子メール・サービス「Gmail for Your Domain」の拡張サービスとしてベータ公開(関連記事)したもので,小グループ向けの「Standard Edition」と教育機関向け「Education Edition」を無償で提供している。Gmail(保存容量2Gバイト)のほか,音声対応IMサービス「Google Talk」,スケジュール管理サービス「Google Calendar」,Webページ作成ツール「Google Page Creator」,オンラインのワープロ/表計算サービス「Google Docs & Spreadsheets」などが含まれ,カスタム可能なスタート・ページ機能「Start Page」を備える。

 今年2月に発表した有料拡張版「Google Apps Premier Edition」は,利用料が1ユーザー当たり年間50ドル。Gmail保存容量を10Gバイトとし,24時間7日間の電話サポートを提供する。データ・マイグレーション,ユーザー・プロビジョニング,シングル・サインオンなど社内環境に合わせてサービスをカスタマイズするためのBI(ビジネス・インテグレーション)用APIが利用可能。

[Middleton氏のブログ投稿記事]