ペンシルベニア州の検事総長であるCorbett Serves氏は米国時間5月18日,ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のMySpace.comに対して,性犯罪登録者のMySpaceユーザー・アカウントに関する情報を削除せず保管するよう正式に要請した。Serves氏が同日明らかにしたもの。

 Serves氏は,性犯罪者のMySpaceプロファイルにかかわる全情報の保存を求めている。「オンラインで活動する性犯罪者はMySpaceなどのSNSで獲物を探しており,司法当局が確認できるよう情報を保存しておくことは極めて重要だ」(同氏)。

 なおペンシルベニア州のほか米国の7つの州では5月14日,それぞれの検事総長がMySpace.comにユーザーとなっている性犯罪者の情報を提供するよう求める書簡を送っている。書簡には「MySpaceは数千人の性犯罪者を特定し,そうしたユーザーのプロファイル情報を削除してアクセスできないようにした」とある。

 このようなMySpaceの対応に対し,Serves氏は「情報を司法当局に提供したり,ほかのユーザーに注意を呼びかけたりすることなく,ただ性犯罪者のページをアクセス禁止または削除するだけでは,公共の安全強化にほとんどつながらない」としている。

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