ケーブルテレビ(CATV)統括運営会社のジュピターテレコム(JCOM)と番組供給統括会社のジュピターTVは2007年5月18日,一部の報道機関が「JCOMとジュピターTVが経営統合を実施する」と報じたことを受けて,それぞれ「当社が(経営統合を)発表した事実はない」とコメントした。一部の報道機関は同日に,「JCOMがジュピターTVを傘下に収めて,CATV事業と番組供給事業を一体化する」という趣旨の記事を紙面に掲載していた。2社はひとまず,現時点で経営統合を決定した事実はないことを示した。

 ただJCOMの筆頭株主は,住友商事と米メディア大手のLiberty Globalが共同で設立したLLC(合同会社)である。またジュピターTVには,住友商事とLiberty Globalが50%ずつ出資している。このため住友商事とLiberty Globalが合意すれば,JCOMとジュピターTVとの経営統合はほぼ確実に実現するとみられる。