仏Alcatel-Lucentは米国時間5月17日,米国拠点(旧Lucent Technologies)の社員情報が入ったコンピュータのディスクを紛失したことを認めた。5月7日に提携業者の1社から連絡を受けたもので,ディスクには,従業員および退職者とその扶養家族の名前,住所,社会保障番号,生年月日,給与などのデータが入っていたという。クレジットカード番号,銀行口座番号,パスワード情報は含まれていなかった。

 4月5日から5月3日の間に紛失したもようで,盗難かどうかはわかっていない。ディスクは,米Hewitt Associatesが米UPSのサービスで米Aonに送るために用意していたものだった。

 Alcatel-Lucentによると,今のところ,個人情報が悪用されたとの報告はないという。同社は米財務省検察局に調査を依頼し,連邦および州当局への届け出も済ませた。当局と協力した内部調査も始めている。

 同社は電子メールのほか,書面で,従業員と退職者,およびその家族に通知する準備を進めている。Webサイトには,ID詐欺に対する防御措置など,より詳しい情報を掲載。さらに,対象者には1年間無償で信用監視サービスを提供するよう調整中である。

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