イー・アクセスは2007年5月17日,2006年から続けているモバイルWiMAXの実験を拡大し,慶應義塾大学SFC研究所とWIDEプロジェクトと共同で,モバイルWiMAXと第3世代移動通信システムの高速パケット通信技術「HSDPA」などを連携させた技術検証を実施すると発表した。イー・アクセスは神奈川県藤沢市の慶応大の湘南藤沢キャンパス(SFC)にモバイルWiMAXの実験基地局と,イー・モバイルのHSDPA対応W-CDMA基地局を設置し,各種の実験を実施する。具体的には,郊外におけるモバイルWiMAXのスループットや電波伝播特性の検証,モバイルWiMAXとHSDPAの間のシームレスハンドオーバー実験,災害・緊急通報システムの実験などを実施する。

 実験期間は6月1日から8月末までの3カ月間を予定している。実験で得られた検証結果を基に,実験の延長や事業化の際の事業形態の検討などを進めるとしている。