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 ニフティは5月17日,プロフィール・サービス「アバウトミーβ」を開始した。自分のプロフィールや,ブログなど利用しているWeb上のサービスの更新情報などを集約できるサービス。またその情報をコンパクトにまとめたFlashを,ブログなどにパーツとして貼り付けることができる。オープンソースのWebアプリケーション・フレームワークRuby on Railsを採用,Ajaxを活用してユーザーの使い勝手を追求したという。

 ニフティでは「アバウトミーβのユーザーを数十万,数百万に広げていきたい」(サービスビジネス事業本部副部長 監物岳夫氏)としている。

 アバウトミーβの特徴は質問機能である。他のユーザーが投稿した質問に答えていくと,それがプロフィールとして蓄積される。選択肢形式の質問の場合は,回答状況がグラフで表示される。コメントやメッセージなどのコミュニケーション機能,簡易RSSリーダー機能もある。ブログパーツはクリックすることで様々な情報を切り替えて表示する。ブログパーツには,最近訪問したアバウトミー・ユーザーを記録する,いわゆる「あしあと」機能もある。

 アプリケーションはRuby on Railsを採用し「アジャイル開発により構築した」(ニフティ サービスビジネス事業本部コンシューマメディア部 佐藤寛次郎氏)。質問機能や設定画面などにAjaxを活用している。またブログパーツはFlashを利用している。

 アルファ版は,Ruby on Railsの生産性の高さを示したデモ「10分で作るRailsアプリ for Windows」や,ソーシャル・ブックマーク「PingKing」(関連記事)の開発で知られる増井雄一郎氏が開発。ベータ版は,Rubyの作者まつもとゆきひろ氏が在籍するネットワーク応用通信研究所と永和システムマネジメント,富士通ソフトウエアテクノロジーズが開発に協力した。

 ニフティでは2007年2月に,年表をユーザーが共同で作れるサービス「@nifty TimeLine β」を公開しており(関連記事),「アバウトミーβ」はRubyによる2つめのサービスとなる。