ガートナー ジャパンは2007年5月17日、世界21カ国の企業を対象にIT投資状況について調査した結果を「国別IT投資マインド・ランキング」として発表した。これによると、調査対象国中、最もIT投資意識が高いのはインド、日本は最下位となった。

 この調査では、ガートナー ジャパンのリサーチ部門が各国の主要企業にアンケートを実施し、IT投資に関する7項目――2007年度のIT投資増加率、IT予算の年商に占める比率、CIOを設置している比率、経営陣がITの重要性を十分理解している比率、競争優位の獲得を目的としたIT投資、業務プロセスの改善を目的としたIT投資、新規技術への投資の積極性――について調査。項目ごとの結果をポイント化し、その合計点を総合評価とした。

 その結果、1位はインドで総合得点は100点、2位はシンガポール(同82点)、3位はスペイン・ポルトガル地域(同74点)となった。日本は最下位で、総合得点は13点にとどまった。なお、中国は6位(同67点)、米国は8位(60点)だった。

 ガートナー ジャパンではIT活用、投資について成熟度を増している日本とIT新興国のインドや中国などとはIT投資フェーズが違うため一線上で比較できないとしながらも、世界と日本のIT投資に対する意識に大きな落差があることは重大な問題と指摘している。