米Microsoftは米国時間5月16日,Mac版Officeのユーザー向けに,Office 2007から採用されている「Office Open XML」形式のファイルをリッチ・テキスト形式(RTF)に変換するコンバータのベータ版「Microsoft Office Open XML File Format Converter for Mac 0.1b」を公開した。Microsoftのmactopiaサイトからダウンロードできる。

 今回発表したベータ版は,Open XMLファイル形式のWordファイル「.docx」とマクロが有効な「.docm」ファイルを,Office 2004 for MacおよびOffice v. X for Macと互換性のあるRTF形式に変換するもの。Mac OS X 10.4.8以降に対応し,変換したファイルを開くには,「Office 2004 for Mac 11.3.4」以降または「Office v. X for Mac 10.1.9」以降が必要となる。このベータ版は,2007年12月末まで使用可能となっている。

 このコンバータはベータ段階なので,Office Open XMLファイル上のすべてのデータが変換できない可能性があるという。すでに,マクロおよびVisual Basicコンテンツが変換されたファイルに含まれず,チャートやSmartArtの図形が画像に変換されてしまうという問題点が見つかっている。また,ワードアートを含む文書が正しく変換されなかったり,ドキュメントのレイアウトやフォントが変わってしまうなどの可能性があるという。そのため,Microsoftは変換後に情報がすべて含まれているかどうかを確認するように勧めている。

 Office 2004 for Mac向けコンバータの最終版は,統合型コンバータとして,2007年後半に発売される「Office 2008 for Mac」から6~8週間遅れて提供される予定だという。

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