Windows Serverのロードマップ
Windows Serverのロードマップ
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 米Microsoftは,2007年5月15~17日にかけて米ロサンゼルスで開催されているWindows向けハードウエア開発者会議「Windows Hardware Engineering Conference(WinHEC 2007)」で,Windows Server 2008以降のサーバーOSのリリース時期などを発表した。また,OSやサーバー製品の64ビット化対応についても明らかにした。

 この4月末にベータ3の配布を開始した「Windows Server 2008(開発コード名Longhorn)については,2007年末に正式版をリリースする。同時期には,家庭向けサーバーのOSである「Windows Home Server」のリリースも開始する。なお,2003年にリリースされたWindows Server 2003については,新版のリリースから少なくとも5年間はMainstream Service Packs & Updatesの対象となり,Windows Server 2008のリリース後,少なくとも5年間はExtended Supportの対象になることを確約した。

 引き続き2008年には,中規模ビジネス(mid sized business)向けの「Windows Server Code Name "Centro"」と,小規模ビジネス(small business)向けの「Windows Server Code Name "Cougar"」をリリースする。さらに,ストレージ向けの「Windows Storage Server "Longhorn"」もリリースする。2009年には,Windows Server 2008のRelease Updateとなる「Windows Server 2008 R2」の出荷を開始する。

 64ビット・プロセサへの対応に関しては,Windows Server 2008は64ビット版と32ビット版を用意するものの,その後にリリースするサーバーOSについては64ビット版(x64エディションとIA64エディション)だけを提供するようになる。サーバー・ソリューション製品については,Exchange 2007,Compute Cluster Edition,Windows Server Virtualizationは64ビット・プロセサ対応版のみを提供する。Microsoftは,32ビット対応アプリケーションが64ビットWindows上で動作することを検証したり,64ビット対応ソリューションを用意することにより,顧客の64ビットWindowsへの移行を促進する計画だ。