無線LAN機器ベンダーの業界団体であるWi-Fi Allianceは米国時間5月16日,無線LANの次世代規格である「802.11n draft 2.0」の認定プログラムを6月下旬に開始することを明らかにした。これに併せて,同団体は新しいロゴと認定製品を発表した。

 802.11n draft 2.0規格は,従来のWi-Fi規格と比べて最高で5倍のスループットを実現し,通信範囲も最大2倍に拡大できるという。同規格により,高品位ビデオのストリーミング,マルチプレーヤ型オンライン・ゲーム,画像や音楽ファイルの高速転送などが可能になるとしている。

 今回発表した認定プログラムでは,802.11n draft 2.0規格を採用した製品の相互運用性,セキュリティ,従来のWi-Fi製品との下位互換性などをテストする。すでに,米Atheros Communications,米Broadcom,米Cisco Systems,米Intel,米Marvell,台湾Ralink Technologyのルーターやアクセス・ポイントなど10製品が認定を取得している。これらの製品は,同プログラムの相互運用性を検証するテスト・ベッドに採用される。

 Wi-Fi Allianceは,802.11n draft 2.0のホワイト・ペーパーと認定製品の検索ツールをWebサイトで公開している。

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