米Amazon.comは米国時間5月16日に,デジタル著作権管理(DRM)による制限をはずしたデジタル音楽の配信サイトを年内に開設すると発表した。1万2000以上のレコード・レーベルによる数百万曲を提供するという。

 新サイトでは,DRMソフトウエアを導入せず,MP3形式のみで配信する。ダウンロード購入した楽曲は,WindowsおよびMac OS搭載パソコンのほか,「iPod」「Zune」「Zen」などの携帯型デジタル音楽プレーヤで再生でき,個人使用目的でCDにコピーすることも可能。

 コンテンツを提供する提携レコード会社には,英EMI Group傘下のEMI Musicも含まれる。

 「Amazon.comのような信頼できるWebサイトにおいて,多数のデバイスで再生可能な高品質のデジタル音楽を提供することは,消費者への選択肢を広げ,デジタル音楽市場全体の大幅な成長につながる」(EMI GroupのCEO,Eric Nicoli氏)。

 EMI Groupは,EMI Musicの楽曲をすべてDRM無しでダウンロード提供する計画を4月に明らかにしていた。すでに米Appleと提携を結んでおり,Appleのデジタル・コンテンツ配信サービス「iTunes Store」で5月に配信を開始する。(関連記事)。

 また,米MicrosoftもApple同様にDRMフリー楽曲の販売を始める計画を認めている(関連記事)。

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