2007年5月15日,米ロサンゼルスでWindows向けハードウエア開発者会議Windows Hardware Engineering Conference(WinHEC 2007)が開幕した。初日最初の基調講演には,MicrosoftのChairmanを務めるBill Gates氏が登壇。Microsoft担当者のデモを含めて約1時間熱弁をふるった。「Platform Innovations for Today and Tomorrow」というタイトルのGates氏の講演は,モバイル機器やホーム・ネットワークといった“非PC”市場への取り組みをアピールしたのが印象的だった。
モバイルやホーム・ネットワークの市場を狙う
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写真1●Bill Gates氏とWindowsの15年前と現在 [画像のクリックで拡大表示] |
Gates氏は,最近になり急激に拡大している市場としてモバイル分野を挙げ,イメージ・ビデオを流した後(写真3),UMPC(Ultra Mobile PC)をはじめとするハードウエア・ベンダー各社の製品を実際に手にとって紹介していった(写真4)。さらに,モバイル製品としてムービーカメラ,スチルカメラ,携帯電話など様々な範囲のモバイル機器と,Vistaロゴ・プログラムなどを通じて強力に連携していくと述べた。
今後,爆発的な広まりが期待されるホーム・ネットワーキングでは,「Windows Rally」の有用性を訴えた。Windows Rallyはいわば,Plug and Playの拡張版とも言うべき仕様で,家庭内に存在する様々な家電製品を簡単に接続するためのものである。Microsoftの担当者によるデモでは,Vistaの「Network Explorer」がネットワーク機器を見つけて,機器固有のアプリケーションを立ち上げる様子を披露した(写真5)。Vistaロゴの認定を受けている機器であれば,IPアドレスやネットワークネームをユーザーが入力しなくてもパソコンに接続して利用できるようになることを示し,簡単さをアピールした。
Gates氏はさらに,現在開発中のサーバー製品であるWindows Home Serverを紹介した。Microsoftの担当者によるデモでは,3人の家族のPCを容易に集中管理できる様子や,複数のパソコンのデータを毎日自動的にバックアップする機能,新規ハードディスクを簡単に追加できる様子などを紹介した。サーバー製品の市場は,LAN用途よりもインターネット用途のほうが大きいが,さらに大きいのが家庭内の複数のPCを管理する世帯(household)用途であり,世界中で4000万台が期待されるという。
Longhornサーバーの名前がついに決定
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写真6●Windows Server新バージョンの開発コード名 [画像のクリックで拡大表示] |
Gates氏はVistaについても言及。Vistaの発売などを報じる各国のニュースなどの映像を流した後,発売後の100日間の状況について振り返った。VistaはMicrosoftの期待を上回り,最初の1週間では直近のリリースであるXPの倍以上のペースで売れたと強気の姿勢を見せた。
最後にGates氏は,今後の方向性として,(1)64ビット・プロセサの浸透,(2)将来のハードウエア・デザインの多様性,(3)自然な(natural)ユーザー・インタフェース,(4)VoIP(Voice over Internet Protocol)とユニファイド・コミュニケーション(unified communication)などを指摘。来たるべき「The "Live" Era」では,ソフトウエアとサービスのシームレスなエクスペリエンス(experience)が,人々とデータとデバイスとアプリケーションを結びつけると説明して講演を締めくくった(写真8)。
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