オレンジソフトは,メールの添付ファイルを暗号化したZIP形式ファイルに変換するメール・サーバー・アプライアンスの新版「BRODIAEA safeAttach BRSA-02」を,2007年6月に販売開始する。価格はラックマウント型/タワー型ともに150万円(税別)。

 BRODIAEA safeAttachは,メールの添付ファイルを暗号化することで,ネットワーク上で傍受されても情報が漏えいしないようにするメール・サーバー機である。メールに含まれる添付ファイルをZIP形式のファイルにアーカイブする。ZIPには暗号化を施すため,パスワードを知っている人だけが添付ファイルを復号できる。パスワードを別途,メール受信者に伝えることで,安全なファイルのやり取りが可能になる。

 新版では,ZIPの暗号化に用いたパスワードを,メール受信者にメールで自動的に伝える機能が加わった。ZIPを含めたメールとは別の独立したメールにパスワードを記し,時間をおいて通達する。パスワード通知メールを送信するかどうかを送信前に確認するステップを導入することも可能。また,複数の添付ファイルを単一のZIPにアーカイブすることも可能になった。

 なお,オレンジソフトは,今回の暗号化ZIP形式によるメール暗号化製品に加え,S/MIMEを用いてメールに電子署名/暗号化を施すメール・サーバー機「BRODIAEA emailProtector」も出荷している。こちらの価格は250万円(税別)からで,ZIP形式のBRODIAEA safeAttachよりも高い価格設定になっている。