写真●「InfiniTalk CallCenter+」のACD設定画面
写真●「InfiniTalk CallCenter+」のACD設定画面
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 ターボリナックスは5月15日,IPベースのコールセンターを構築するソフトウエア「InfiniTalk CallCenter+」を発表した(写真)。AsteriskをベースにしたIP-PBXソフト「InfiniTalk」のオプション製品である。発売は6月で,価格は外線1チャンネルの場合7万8000円(税別)。同社は今年の注力分野の一つにコールセンターを挙げており,それを具体化した形である(関連記事)。

 CallCenter+は,「ACD(自動呼分配)」「オペレータの管理」「スーパーバイザーによる通話モニタリング」「どの回線へ着信しているかの通知」「スーパーバイザーが通話中のオペレータにだけ音声で指示する(顧客には聞こえない)」--といった機能を搭載する。別のInfiniTalkオプションであるIVR(自動音声応答)製品を導入して,自動音声応答を組み合わせることも可能だ。

 CallCenter+は,Webサイトを通じた電話での問い合わせにも対応する。顧客がWebページ上で自分の電話番号を入力すると,Webサイトと連携させたInfiniTalkからその顧客に電話をかける仕組みだ。

 この製品のACDは,Asterisk自体が搭載している機能をベースに,パッチを適用して使い勝手を向上しているという。「スーパーバイザーは,ある電話番号に登録するオペレータの数を動的に変えるという運用をすることがある。そのたびにAsteriskを再起動していては用をなさない。このパッチはAsteriskを再起動せずに使い続けられるようにするもの」(営業本部テクニカルサービス部の小玉博和部長)。

 また,システム管理者とスーパーバイザーのように管理者が複数いる場合に備えて,InfiniTalkに「ユーザー権限」という機能を追加している。「スーパーバイザーがサーバーを再起動できてはまずい。スーパーバイザーはオペレータの配置だけ変更できるなど,機能ごとに権限を設定できるよう拡張した」(小玉部長)。

 今後,Webと連携させるための独自API(application programming interface)を提供する予定で,開発を進めている。このAPIにはHTTP/HTTPSでアクセスできる。

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