写真1●ThinkFree てがるプレゼンの利用画面
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写真2●英語表記が残る文書管理画面。9月までに日本語化の予定
写真2●英語表記が残る文書管理画面。9月までに日本語化の予定
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写真3●開発元の米ThinkFree最高経営責任者(CEO)のTJ Kang氏(写真左)と,ソースネクストの松田憲幸社長(同右)
写真3●開発元の米ThinkFree最高経営責任者(CEO)のTJ Kang氏(写真左)と,ソースネクストの松田憲幸社長(同右)
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 ソースネクストは5月14日,Webブラウザで利用できる無料のオフィス・スイート「ThinkFree てがるオフィス 」 の日本語テスト版サービスの提供を始めた。Webブラウザで動作するワープロ/表計算/プレゼンテーション・ソフトと,作成した文書を最大1Gバイトまでサーバー上に保存する機能を提供する。正式サービスへの移行は2007年9月の予定。広告収益による無償版,保存容量や機能に差を付けた有償版,パソコンにインストールして使うパッケージ版の多面的な商用化を目指す。

 ThinkFree てがるオフィスは,「ThinkFree てがるワープロ」「ThinkFree てがる表計算」 「ThinkFree てがるプレゼン」 の3機能がWebブラウザを通じて利用できるSaaSサービス(てがるオフィスのサイト)。Ajaxによって使い勝手を高めた閲覧/編集画面を提供するほか,Microsoft Office(MSO)の画面構成に似せた編集機能もJavaアプレットで用意している点が特徴だ(写真1)。このほかSaaSならではの機能として,文書へのタグ付け,多ユーザーとの共有,ブログ/SNSへの張り付けなどが可能である。

 試験サービス開始時点では,日本語化が完了しているのはワープロと表計算など一部の機能。プレゼンテーション機能や文書の管理画面などは9月までに日本語化を進める(写真2)。動作環境は,Internet Explorer 6.0以上,FireFox 1.0.1以上。編集機能はJavaアプレットとして動作し,Java Runtime Environment(JRE)バージョン1.5以上が必要になる。対応するファイル形式は,MSO 2003までのdoc/xls/ppt/pdf。9月の正式サービスでは,Office 2007以降のdocx/xlsx/pptxに対応させる予定だ。

 なおThinkFree Officeは,Microsoft Office互換をうたうパッケージ・ソフトの老舗として有名。開発元で韓国Haansoftの子会社である米ThinkFreeは,これまでにもベンダー数社と日本語パッケージ版の販売やオンライン版試験提供を続けてきた。しかし現在試験提供中のオンライン版の正式サービス開始に当たっては,ソースネクストと国内総代理店契約を締結。ソースネクストは「パッケージ版の価格は未定だが,パッケージ版で作成した文書をオンライン版のファイル保存サービスと同期させるサービスを計画」(経営企画室の小嶋智彰執行役員)するなど,「ThinkFree てがるオフィス」ブランドをオンライン版,パッケージ版の2本立てで本格展開する構えだ。

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