中国のLenovoは現地時間5月10日,米Microsoftと共同で進めている「正当にライセンスを与えられたMicrosoft製品の使用を奨励していく」取り組みについて再確認したと発表した。両社は,中国をはじめとする世界市場で販売,マーケティング,トレーニング・プログラムを共同展開している。

 Lenovo Greater Chinaのプレジデントを務めるChen Shaopeng氏は,Microsoftとの協定について「戦略的ビジネス・パートナとしての関係を継続するだけでなく,国際企業にとって最も重要な目標である『知的財産の保護』の達成を目的とするものである」と説明している。

 Lenovoは2005年11月,中国のパソコン・メーカーとしては初めて,同市場向け全製品に正規のWindowsをプリインストールする契約をMicrosoftと締結した。同社は,販売店舗で正規ソフトウエア使用や著作権に関する消費者の認識を高めるための教育プログラムも実施している。このような知的財産に対する意識を高めるプログラムを,ほかの新興市場にも拡大する予定だという。

 Lenovoは現在,正規のWindowsソフトウエアをプリインストールするパソコンを65以上の国と地域で販売している。米メディアのCNET(CNET News.com)によると,今回の提携を通じてLenovoは2007会計年度にMicrosoftからWindowsやOfficeなど約13億ドル相当のパソコン向けソフトウエアを購入することで基本合意に達したという。Lenovoは,2006年にも約12億ドル相当のWindowsをMicrosoftから購入する契約を結んでいる。

発表資料へ