米PGPは米国時間5月9日,米Intelとデータ・セキュリティ製品の提供で提携することを明らかにした。提携により,両社はPGPの暗号化プラットフォーム「PGP Encryption Platform」とディスク全体を暗号化する「Whole Disk Encryption」技術をIntelプロセサ搭載システム向けに提供する。製品は,Intelの再販チャネル,システム・インテグレータ,ディストリビュータなどを通じて提供される。

 今回の提携でPGPが提供するデータ・セキュリティ技術は,Intelのモバイル向けプロセサ「Centrino」およびデスクトップ向けプロセサ「vPro」を搭載するWindowsマシン(VistaまたはXP)に暗号化機能を提供するもの。Intelは,パソコン管理技術「Intel Active Management Technology(AMT)」フレームワークにもPGPのデータ・セキュリティ技術を統合して管理機能とセキュリティ機能を強化するという。

 PGP Encryption Platformは,ユーザーのプロビジョニングやデータ暗号化ポリシーなどを,複数の暗号化アプリケーションを横断して共有できるフレームワークを提供する。ユーザーは段階的に,またはビジネス・ニーズに合わせて暗号化機能を活用できるようになるという。

 Intelのモバイル・プラットフォーム担当副社長を務めるMooly Eden氏は,「今回のPGPとの提携は,Centrino ProとvProプロセサ搭載システムにおいてファイル,フォルダ,ディスク全体を暗号化する機能を追加することでセキュリティを強化するものである」とコメントしている。

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