米Microsoftは,次期Windows Server「Longhorn Server」(開発コード名)に搭載する仮想化環境「Windows Server virtualization」(開発コード名は「Viridian」)のベータ版について,提供時期と機能制限を発表した。Microsoft仮想化戦略ジェネラル・マネージャのMike Neil氏が米国時間5月10日に,同社のWindows Server関連ブログへの投稿で明らかにしたもの。

 Viridianのベータ版は,2007年下半期に予定しているLonghorn Serverの製造段階(RTM:Release To Manufacturing)移行に合わせて提供する。当初Microsoftは2007年上半期にベータ版を出す計画だったが,4月にスケジュール変更を発表していた。リリース延期の理由について,Neil氏は「主要ドライバの性能/安定性が,社内で定めた目標に到達するまでもう少しかかるため」と述べた(関連記事)。

 またベータ版を2007年下半期に利用可能とするため,搭載する機能を中心的な仮想化機能だけに絞る。具体的には,動的なシステム移行を可能とする「Live migration」機能と,ストレージ/ネットワーク/メモリー/プロセサといったリソースを動的追加する機能について,ベータ版搭載を止める。さらに,対応可能なプロセサのコア数を最大で合計16コアに制限する。

[Neil氏の投稿]