写真1●AskMeNowのDarryl Cohen CEO
写真1●AskMeNowのDarryl Cohen CEO
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写真2●自然な表現で検索が可能
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 Wireless Enterprise Symposium 2007の会場で「我々は自然言語処理を専門とする次世代の検索エンジンの会社」とアピールするのは,カリフォルニアに本社を置く米AskMeNowのDarryl Cohen CEO(最高経営責任者,写真1)だ。

 同社は自然な文章で質問すれば,必要とする情報を即座に表示する検索エンジンを開発している。例えば,「○○さんの住所が知りたい」や「フロリダでおいしいワニ肉レストランを教えて」といった“普通の文章”で,必要な情報を検索できるのだという(写真2)。また,「ミス・スペルをしても,ある程度は自動補正する」(Cohen CEO)点も特徴である。

 AskMeNowは,米国とカナダでBlackBerryを含めた携帯電話向けの検索サービスも提供している。サービスはショート・メッセージ・サービス(SMS)やWebブラウザ,専用アプリケーションから質問文を送ると,すぐにその答えが返ってくるというもの。質問に答えられる内容は天気や株価,スポーツ,住所情報などである。

 企業内での利用も想定している。「日本企業は,会社の情報をパソコンだけではなく携帯電話からも閲覧できるようにすることを望んでいるだろう」(Cohen CEO)。AskMeNowの技術を使えば,「先月の支払いはいくらだったのか」といった社内情報に対する検索が携帯電話から簡単に行えるようになるという。