写真:ソネットエンタテインメントの吉田憲一郎社長
写真:ソネットエンタテインメントの吉田憲一郎社長
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 ソネットエンタテインメント(So-net)は5月10日,2006年度の連結決算を発表した。売上高は前期比13.6%増の480億6600万円,営業利益は同418.6%増の33億3800万円,経常利益は同288.0%増の32億2900万円と大幅な増収増益。売上高,営業利益,経常利益がいずれも過去最高を記録した。

 業績の大幅な伸びには,FTTHユーザーの新規獲得による接続事業の拡大,ポータル事業の利益率改善,子会社の収益拡大などが寄与した。So-netのブロードバンド会員数は,前年度末に比べ18万ユーザー増加し,2006年度末で101万契約となった。増加分のほとんどがFTTHユーザーだという。2007年度は引き続きFTTHサービスの拡販を目指し,広告事業やソリューション事業にも注力する計画。

 FTTH料金については,4月にニフティがマンション向けのFTTHサービスの値上げを発表したが,So-netは「(FTTHの)料金変更については決算予想に織り込んでおらず,現時点では何も決めていない」(吉田憲一郎社長,写真)とした。「トラフィックが大幅に増加しており,安価なマンション向けメニューは特にコスト的に厳しいのは事実。しかし競争もあるため,値上げするかどうかは未定」(同氏)だという。

 2007年度の連結業績予想は,売上高が520億円で営業利益が44億円と,引き続き増収増益の見通し。2007年度末のブロードバンド会員数は,14万ユーザー増の115万契約を目指す。