中国の調査会社である易観国際(Analysys International)によると、2007年第1四半期(1~3月)の検索サイト各社の検索時に表示される広告の売上を合計した検索広告市場は、前期比3.53%増の4億9280万元(約76億9000万円、1元=15.6円で計算)となった。春節(旧正月)の時期を含むなどの理由から、伸びは緩やかだったと易観国際は分析している。

 事業者別シェアでは、百度が前期比1ポイント減の57.0%でトップ、Google中国は同1ポイント強増えて18.7%で2位、3位のYahoo!中国は横ばいの13.6%となった。Google中国が若干ながらシェアを伸ばした。4位以下は、捜狐(4.6%)、中捜(2.9%)、新浪(0.9%)、網易(0.8%)と中国の検索サイトが続いた。

 当期は百度が動画検索サービスを開始したほか、ブログサービス「百度空間」や質問が中心の掲示板である「百度知道」の改良を行った。また、海賊版配布の温床として何かと話題となったMP3検索サービスで、EMIとの正規版音楽配信で提携するなど多岐にわたる強化策を打ち出した。一方、Google中国は、中国版Google Mapをリリースしたほか、販売チャネルの強化にも注力している。