NTTデータはこのほど、タイに現地法人「NTTデータアジア」を設立した。タイ政府の認可を得て、5月末から事業を開始する予定。生産・物流管理システムの構築を主な業務とし、グローバルにビジネス展開する日系メーカーのシステム受注を目指す。

 NTTデータアジアの社員数は、日本人4人と、タイで現地採用した11人の計15人。タイを選んだのは、「大手自動車メーカーの生産拠点であるため」(広報)。グローバル企業をターゲットに、「世界全体で製造・販売・物流を一括管理するシステムの構築を提案していく」(同)という。

 同社は5月9日に発表にした2008年3月期の業績見通しで、海外売上高を07年3月期の156億円を285億円に伸ばす計画を立てている。タイ現法設立もその一環。加えて、「北米でのビジネス拡大やM&A(企業の統合・買収)、欧州およびアジアでの中堅システム・インテグレータ買収など、海外拠点を積極的に拡大する」(浜口友一社長)計画だ。