ホワイトリストに登録されていない送信者には、Opt Plus ASPのサーバーから送信元認証を求めるメールが届く
ホワイトリストに登録されていない送信者には、Opt Plus ASPのサーバーから送信元認証を求めるメールが届く
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送信元認証を求めるメールに記載されたURLから認証ページにアクセスできる。送信者が認証手続きをすると、そのアドレスはホワイトリストに登録される
送信元認証を求めるメールに記載されたURLから認証ページにアクセスできる。送信者が認証手続きをすると、そのアドレスはホワイトリストに登録される
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 ネオジャパンは、韓国のヌリビジョンが開発した迷惑メール対策システム「Opt Plus」を利用したASPサービスを2007年5月10日から提供する。サービス名称は「Opt Plus ASP」。ネオジャパンによると、同社の規定に従ってOpt Plus ASPを使用したにもかかわらず、迷惑メールが届いた場合は、その月のユーザーの月額利用料を返金するという。

 Opt Plus ASPは、受信を拒否するアドレスを登録しておくブラックリスト方式と受信を許可するアドレスを登録しておくホワイトリスト方式を併用したサービス。特徴は、メールの受信者やシステム管理者だけでなく、メールの送信者自身もホワイトリストにメールアドレスを登録できることだ。

 一般に、ホワイトリスト方式では、受信者もしくはシステム管理者が事前にホワイトリストにメールアドレスを登録しておく。ホワイトリストに登録されていないアドレスからのメールはすべて退避領域に格納され、受信者もしくはシステム管理者が許可しないと受信できない。

 これに対してOpt Plusでは、ホワイトリストに登録されていないアドレスからメールを受信すると、ASPサーバーが送信者に送信元認証を求めるメールを配信。このメールを受け取った送信者がメールに記載されたURLにアクセスして認証手続きをすると、そのアドレスがホワイトリストに登録され、メールサーバーにメールが届く仕組み。通常通り、受信者やシステム管理者がメールアドレスをホワイトリストに登録することも可能だ。

 また万一、迷惑メール配信事業者が送信元認証をした場合でも、その事業者のアドレスをブラックリストに登録しておけば、それ以降は受信せずに済む。ネオジャパンでは、「ホワイトリストの登録作業を送信者にも負ってもらうことで、受信者やシステム管理者の手間を省く。ブラックリストと組み合わせることで、より強固な迷惑メール対策が実現できる」としている。

 Opt Plus ASPの利用料は、50ユーザーアカウントまでの場合で初期費用が8400円、月額利用料が1ユーザーあたり420円。Opt Plus ASP単体のサービスのほかに、Webメールサービス「Denbun」とセットにした「Denbun+Opt Plus ASPサービス」も用意する。Denbun+Opt Plus ASPサービスの利用料は、100ユーザーアカウントまでの場合で初期費用が10万2900円、月額利用料が7万3500円。100ユーザー以上は1ユーザー追加するごとに525円加算となる。