日本ユニシスの2006年度(2007年3月期)決算は、売上高が対前年度比3.2%減の3074億5500万円、営業利益が同23.9%増の62億7800万円、経常利益が同36.5%増の66億4600万円だった。2005年度の増収減益決算から、減収増益に転じる結果になった。

 減収の主因はハード販売と一部サービスの落ち込みである。ハードはオープン系サーバーが不振だったほか、採算性を重視して自ら案件を絞り込んだことによるもので、前年度比8.6%減の663億300万円と大きく減少。サービスの落ち込みは、一部の大型案件の検収が2007年度にずれ込んだことが主な要因で、前年度比1.2%減の1931億7800万円だった。

 一方で高収益の事業を伸ばしたり、販管費の圧縮に努めたりしたことで、利益は大きく伸ばした。伸びた事業の筆頭がアウトソーシングという。

 2007年度決算については、売上高を前年度比3.4%増の3180億円、経常利益を同178.4%増の185億円に高める業績予測を立てている。利益が大きく伸びるのは、米ユニシスに支払っている技術情報などの提供料や商標使用料の負担がなくなるため。また、ハードの価格低下は続くが、オープン系の製品は好調で推移する見通しという。