CSKホールディングスは9日、2007年3月期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比2.0%増の2459億8100万円、営業利益は同%19.0増の299億400万円、経常利益は同14.2%増の308億1000万円だった。情報サービス事業と金融サービス事業で営業利益を前期比約1.5倍に伸ばし、証券事業の減益を補った。営業利益と経常利益は、過去最高益を更新した。

 セグメント別に見ると、売上高の8割弱を占める情報サービス事業では、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)やコンタクトセンター関連のBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)などのビジネスサービス分野が順調に拡大した一方で、機器販売が減少し、前期比1.9%減の1942億8000万円にとどまった。営業利益は、ビジネスサービス分野の収益性向上、新証券システムの研究開発費の減少などから、52.7%増の147億7000万円と大きく利益を伸ばした。

 金融サービス事業は、不動産投資や株式投資などが順調で、売上高は前期比65.1%増の250億8000万円営業利益が同48.1%増の158億4000万円となった。一方、証券事業は、株式委託手数料やトレーディング収益の減少などが響き、売上高が前期比7.3%減の247億円、営業利益が同69.3%減の17憶5000万円と減収減益だった。プリペイドカード事業は、機器売上の増加などで売上高は37憶000万円と前期比32.3%増と伸ばした。営業損失は2憶5000万円だった。

 2008年3月期の連結業績は、売上高が前期比5.7%増の2600億円を見込む。営業利益が同10.4%増の330億円、経常利益は同10.4%増の340億円を予想している。システム開発を中心としたテクノロジーサービス分野での収益性向上による情報サービス事業の大幅増益を見込んでおり、営業利益や経常利益ともに2期連続の最高益更新を目指す。