ネオジャパンの齋藤晶議社長
ネオジャパンの齋藤晶議社長
[画像のクリックで拡大表示]
ヌリビジョン社のシム・ドンホ社長
ヌリビジョン社のシム・ドンホ社長
[画像のクリックで拡大表示]

 ネオジャパンは韓国のヌリビジョン社(ソウル市、シム・ドンホ社長)が開発したスパムメール対策ソフト「Opt Plus」の国内販売で提携した。ネオジャパンはASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)サービスとして売り込み、まずはグループウエアの「desknet's」などを提供する自社のASPサービス「Applitus」のメニューに加えるほか、自社のWebメール「Denbun」と組み合わせたASPサービスとしても提供する。さらに他社のASPサービス向けに販売したり、大手ユーザー向けにはパッケージ販売も視野に入れている。初年度は約3万ユーザーを狙う。

 Opt Plusの特長は四つの手法を併用することで、スパムメールを確実に防止できるようにした点。フィルタリング方式でスパムメールを防止する手法に加え、例えば未知の電子メールをいったん蓄積して送信者宛てに確認メールを送り、認証してもらう手法まで採用している。「フィルタリング方式は登録外のスパムメールには対応しにくいが、四つの手法を併用することで、システム管理者の負担を抑えつつ、スパムメールを100パーセント防止できるようにしている。そうした高い技術力を評価した」(ネオジャパンの齋藤晶議社長)。ヌリビジョン社はセキュリティ関連に強みを持ち、韓国や日本、欧米などに合計で約850万ユーザーを抱えているという。

 ヌリビジョン社との協業をきっかけに、ネオジャパンは自社製品の海外展開を推進する方針。ヌリビジョン社の販売チャネルなども活用することで、年内には自社のWebメール製品を韓国や中国に販売していく。「グループウエアは各国のオフィス文化に左右されるため、すぐに海外展開することは難しいだろう。このため当初はWebメール製品から着手していき、実績を作りたい」(齋藤社長)。

 新サービスの開始ではApplitusサービスの提携先であるビットアイル(東京都港区、寺田航平社長)の「SaaSプラットフォームサービス」を利用。システムの安定運用を図る