写真 初めてのメール送信の際に送信者が認証手続きを取らないとメールは相手に届かない
写真 初めてのメール送信の際に送信者が認証手続きを取らないとメールは相手に届かない
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 グループウエア大手のネオジャパンは5月9日,迷惑(スパム)メール対策サービス「OptPlus ASPサービス」を発表した。同社が,スパム・メール対策専業メーカーである韓国ヌリビジョンの「OptPlus」をサービス化。ネオジャパンのSaaS(software as a service)サービス「Applitus」の一つのメニューとして,5月10日から提供する。

 OptPlus ASPサービスには,パターン・マッチングや辞書解析といった複数のフィルタ・エンジンが用いられているほか,「バウンシング・バック認証システム」と呼ぶ独自のフィルタ機能を備えるのが特徴である。送信者が認証手続きをしないと,いかなるメールも受信者に届けられないというものだ。

 具体的な手順としては,送信者が受信者に初めてのメールを送信すると,そのあとすぐにシステムからの確認メールが自動配信される。送信者はそのメールの内容に従って登録すると,送信者のメール・アドレスがホワイトリストに登録され,そのメールが受信者に届けられる(写真)。

 登録が完了されるまでは,ペンディングキューと呼ぶ一時保管領域に格納されたままとなる。2通目以降はこうした認証手続きは不要。ネオジャパンはこの仕組みを使い,日本で初めて100%ブロック保証の返金プログラムを実施する。万一スパム・メールの受信が確認された場合は,該当月の返金を受けられるという。

 OptPlus ASPサービスは,ネオジャパンのWebメール・サービス「Denbun」のほか,他社メール・サーバーも対象となる。ネオジャパンは「MXレコードを書き換えられるなら,一般の企業のメール・サーバーに対しても提供可能」と説明する。

 初期費用は8400円(50ユーザーまで)から,月額利用料金は1ユーザー当たり420円。ただしネオジャパンのApplitusのユーザーは,1ユーザー当たり月額210円で利用できる。

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