韓国Samsung Electronicsの米国子会社Samsung Electronics Americaは,超小型モバイル・パソコン(UMPC:Ultra-Mobile PC)の新製品「Q1 Ultra」を米国時間5月7日に発表した。「パソコンの機能を完全装備した,ポータブルで生産性に優れた製品」(同社)。

 Q1 Ultraは,動作周波数が600MHzもしくは800MHzのIntel製Ultra Mobileプロセサと,1GバイトのDDR2メモリーを搭載する。リチウムイオン・プリズム電池により,4.5時間の連続駆動が可能。

 無線機能は,Wi-Fi(802.11b/g)とBluetooth 2.0+EDRを備え,オプションでHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)モデムも追加できる。

 7インチのタッチスクリーン式WSVGA液晶ディスプレイを搭載するほか,300ピクセルのWebカムと1.3メガ・ピクセルのカメラを内蔵する。キーボードはQWERTY配列のスプリット型で,ディスプレイの左右に配置されている。

 対応OSは,米Microsoftの「Windows Vista Home Premium」もしくは「Windows XP Tablet Edition」。

 米メディア(InfoWorld)によると,同社は異なるハードディスク容量,動作周波数,OSで構成した4つのモデル「Q1U-EL」「Q1U-XP」「Q1U-V」「Q1U-CMW」を用意し,799~1499ドルで順次発売する。8月までに全モデルを揃える。ちなみにオリジナルのQ1製品の価格は1300~2000ドルだった。

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