米IBMと米Amazon.comは米国時間5月8日,両社間で争われていた特許侵害訴訟が和解に至ったと発表した。Amazon.comがIBMに和解金を支払うほか,長期のクロスライセンス契約を結ぶ。金額などの詳細については明らかにしていない。

 IBMは2006年10月に,Amazon.comがオンライン・サービスに関するIBMの米国特許5件を故意に侵害していると主張し,テキサス州東地区にある2つの連邦地方裁判所(タイラー市およびラフキン市)で訴訟を起こした(関連記事)。

 これを受けAmazon.comは,IBMがインターネット検索に関する同社特許を侵害しているとして,2006年12月に逆提訴していた(米メディア)。

 今回の和解成立にあたり,IBMのSoftware Intellectual Property部門ジェネラル・マネージャ,Dan Cerutti氏は「この問題が交渉とライセンス契約を通じて解決したことに満足している。Amazon.comとの将来に向けたより生産的な関係を期待する」と述べた。

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