写真1 BlackBerry上の「Mobile Citrix Client」を使い,Windowsの「WordPad」を起動するデモ
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写真2 IdokorroのPaul Dumaisバイス・プレジデント
写真2 IdokorroのPaul Dumaisバイス・プレジデント
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 カナダのIdokorro Mobileは5月8日,米国フロリダ州で開催中の「Wireless Enterprise Symposium 2007」で,スマートフォン「BlackBerry」用のCitrixクライアント「Mobile Citrix Client」のデモを披露した。Citrixはシン・クライアント・システムで,Windowsアプリケーションを遠隔地から操作・利用できる点が特徴。デモではBlackBerryの端末から「Citrix Presentation Server」を経由し,ワープロ・ソフト「WordPad」やトランプ・ゲームの「ソリティア」を動かした(写真1)。

 Mobile Citrix Clientはほかにも,WordやExcel,PowerPointなどのオフィス製品,SAPやPeopleSoftといった業務パッケージなど,多くのWindowsアプリケーションの遠隔操作に対応する。また,画面のズームや縮小機能も備える。価格は1デバイス当たり35ドル。30日間使える体験版も用意する。

 IdokorroのPaul Dumaisバイス・プレジデントは「遠隔操作によって,サービス・レベルの向上や時間とお金の節約を図れる。モバイル・インフラのROI(投資回収率)の改善にもなる」とコメントした(写真2)。

 Idokorro MobileではMobile Citrix Client以外にも,BlackBerry用の各種遠隔操作ソフトを用意する。具体的には,遠隔操作によるシステム管理を実現する「Mobile Admin」やSSHクライアントである「Mobile SSH」,リモート・デスクトップ・ソフト「Mobile Desktop」,遠隔ファイル管理ツール「Mobile File Manager」の4ソフト。なお,ある関係者によれば,Idokorroの遠隔操作ソフトを日本で販売するための商談が進んでいるという。