フィンランドNokiaとドイツSiemensの合弁会社Nokia Siemens Networksはフィンランドで現地時間5月4日に,約9000人を対象とする全社的な人員削減計画について明らかにした。同社は「競争力向上のため」と説明している。

 同社はドイツとフィンランドで従業員および従業員代表との協議を開始しており,他の国でも今後数カ月で同様の対策にとりかかる。「実際上の削減は,適切な協議が完了し,各地域の法規に従ったかたちで実施する」(同社)。

 NokiaとSiemensは2006年6月19日に,Nokia Siemens Networksの従業員約6万人のうち10~15%を4年間で整理し,2010年末には年間15億ユーロの経費節約を目指すと述べていた。人員削減の規模は「この当初予定の範囲内」(同社)。

 2010年末までに,フィンランドでは現在約1万人の社員のうち1500~1700人を,ドイツでは現在約1万3000人の社員のうち2800~2900人を削減する予定という。

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