KDDIネットワーク&ソリューションズ(KNSL)とペンティオは5月7日,機密情報の格納に特化したファイル共有ASPサービス「お得意様フォルダ」を発表した。KNSLのファイル共有サービスを,ペンティオのUSBキーによる認証サービスと組み合せて提供する。販売はシステムズ・トラストなど。提供開始は5月15日から。
お得意様フォルダは,デジタル証明書によるクライアント認証によるセキュアなファイル共有を手軽に利用できるのが特徴。プロトコルはWebDAVで,Windowsであれば,「Webフォルダ」としてドラグ・アンド・ドロップができるなど,ローカルのフォルダと同様の使い勝手を持つ(写真1)。
認証はペンティオが発行するデジタル証明書を格納したUSBキーを利用する(写真2)。このUSBキーとひもづけたユーザー・アカウントごとに,フォルダへのアクセス権を設定可能。例えば,監査法人であれば,お得意様フォルダのUSBキーを顧客に送付し,そのUSBキーでアクセスできるフォルダを作成して会計情報などを共有する。顧客はフォルダのURLをWebブラウザやエクスプローラのアドレス欄に打ち込み,USBキーのアクセス・キーを入力してフォルダにアクセスする。
価格は容量とユーザー数に応じて変動する。容量20Gバイトで50ユーザーまでの「ベーシックサービス」と,容量200Gバイトで500ユーザーまでの「プレミアムサービス」の2種類がある。
ベーシックサービスは,初期費用が10万2900円,月額基本料が6万1950円。1アカウントごとの初期設定費用は5250円,月額利用料は4095円(10ユーザー時)。最低契約ユーザー数は10アカウントで,その際の初期費用の合計は15万5400円,月額費用の合計は10万2900円となる。
一方,プレミアムサービスは初期費用が18万7950円,月額基本料が10万3950円。1アカウントごとの初期設定費用は5250円,月額利用料は3255円(51ユーザー時)である。最低契約ユーザー数は51アカウントで,その際の初期費用の合計は24万450円,月額費用の合計は26万9955円となる。
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