米Microsoftは米国時間4月26日，2007会計年度第3四半期（2007年1～3月）の決算を発表した。売上高は144億ドルで前年同期と比べ32％成長し，純利益は49億3000万ドルで同65％の大幅増益。営業利益は65億9000万ドルで同69％増加した。
希薄化後の1株当たり利益（EPS）は50セントで同72％増加。課税優遇措置相当分と訴訟費用などを除いた場合のEPSは49セントとなる。
なお当期の数字には，「Windows Vista」および「2007 Microsoft Office」アップグレードの保証プログラムによる繰延収入16億7000万ドルの影響が含まれる。
同社は2007会計年度第2四半期（2006年10～12月）決算の報告時に，当期の売上高を137億～140億ドルの範囲と予測していた。
ちなみにアナリストの予測は，課税優遇措置相当分および訴訟費用などを除いたEPSが46セントだった（米メディア）。
同社COOのKevin Turner氏は，「当期はWindows Vistaと2007 Microsoft Officeの消費者向け提供を開始した。これら製品に対する消費者のポジティブな反応に満足している」と述べた。
■事業別売上高の推移（単位：100万ドル） 2007年 2006年 2006年7月 2005年7月 1～3月 1～3月 ～07年3月 ～06年3月 Microsoft Platforms and Services Division クライアント $5,272 $3,151 $11,164 $9,742 サーバーおよびツール 2,749 2,396 8,093 6,961 オンライン・サービス 623 562 1,786 1,719 Microsoft Business Division 4,829 3,609 11,764 10,581 Entertainment and Devices Division 929 1,182 4,923 3,475 その他 (4) - 21 - 合計 $14,398 $10,900 $37,751 $32,478
また同社は今後の見通しについても明らかにした。2007会計年度第4四半期（2007年4～6月）の売上高は131億～134億ドル，営業利益は50億～52億ドル，希薄化後の1株当たり利益は37～39セントの範囲と予測する。
2007会計年度通期（2006年7月～2007年6月）については，売上高が565億～575億ドル，営業利益が220億～225億ドル，希薄化後の1株当たり利益が1ドル68セント～1ドル72セントの範囲と見込む。
