写真1●ソニーの動画共有サイト「eyeVio」(アイビオ)<br>URLはhttp://eyevio.jp/【4月27日午前10時からアクセス可能】
写真1●ソニーの動画共有サイト「eyeVio」(アイビオ)<br>URLはhttp://eyevio.jp/【4月27日午前10時からアクセス可能】
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写真2●ソニーの本間毅ネットメディア開発室チーフプロデューサー&lt;br&gt;同社には4年前に入社し,その前はネットベンチャー「イエルネット」を立ち上げた経歴を持つ。
写真2●ソニーの本間毅ネットメディア開発室チーフプロデューサー<br>同社には4年前に入社し,その前はネットベンチャー「イエルネット」を立ち上げた経歴を持つ。
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写真3●同社のハワード・ストリンガー会長兼CEO(最高経営責任者)
写真3●同社のハワード・ストリンガー会長兼CEO(最高経営責任者)
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 ソニーは4月26日,動画共有サイト「eyeVio」(アイビオ,写真1)を4月27日午前10時に開始すると発表した。登録ユーザーは無料で利用できる。パソコンのほかデジタル家電機器からも視聴も可能。動画再生対応のウォークマンやPSPなどのソニー製機器のほか,iPodや携帯電話,任天堂「Wii」といったソニー製品以外の機器にも柔軟に対応するという。

 動画共有サイトは「YouTube」に始まり,最近ではYahoo!やニフティなども参入している。同社の本間毅ネットメディア開発室チーフプロデューサー(写真2)は,「ソニーが持つハードの強みを最大限に生かし,ハードとサービスをスムーズに連携できるようにしていきたい。たとえば,撮影した映像をワンタッチでサイトにアップロード可能にする。それがネット専業の事業者には真似できない点」と,他サービスとの差別化の方向性を説明した。

 またアイビオでは,アップロードした映像を公開する相手を友人や知人に限定する機能を持つ。さらに「アップロードした映像が連続して再生される仕組みのため,数秒程度の映像でも楽しんで見ることができる」(本間チーフプロデューサー)。このような機能により「これまでの動画共有サイトはコンテンツの視聴が中心だったが,アイビオではより個人の参加を促す」(本間チーフプロデューサー)とした。

 動画共有サイトで懸念される著作権違法コンテンツや有害コンテンツのアップロードについては,24時間の有人監視によってコンテンツを削除する方針。公開相手を限定したコンテンツも削除の対象となる。監視作業自体は日本国外にオフショアする体制という。

 なお会見の最後には,同社のハワード・ストリンガー会長兼CEO(最高経営責任者)も姿を現した(写真3)。「ここに登場したのは,ソニー内部で静かに進んできたソフト革命の一例だからだ」と,同氏が推し進めてきたハード中心からの脱却の成果がアイビオである点を強調した。ストリンガー会長はさらに「ソニーはもはや垂直型の組織ではない。アイビオのようなサービスを通して,さまざまなハードがシームレスにつながる」と語り,同社の各事業ドメインが相乗効果を発揮できる組織へと変わりつつある点もアピールした。

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