米Microsoftは4月24日(米国時間),「『Windows Vista』のプレリリース版が5月末に使用期限を迎える」との警告を出した。Windows Vistaのベータ2版,製品候補版1(RC1,Release Candidate 1),RC2を使っていると,5月18日に警告メッセージが表示され始め,5月31日に期限が切れる。それ以降は,データにアクセスすることしかできなくなる。

 MicrosoftのWindows Vista関連ブログで,「作業の中断とデータの紛失を避けるため,該当するWindows Vistaのプレリリース版を使っているユーザーに対し,5月31日までに最終版へ移行するよう強く勧める」と注意を呼びかけた。「5月31日を過ぎてからWindows Vistaのプレリリース版を使うと,データ回収目的で2時間だけログオンできる。2時間経過すると,パソコンは自動的に再起動し,データを取り出す機会がなくなる。この2時間の猶予ログオンは,2007年8月28日までしか利用できない」(Windows Vista関連ブログ)。

 Microsoftによると,プレリリース版のユーザーは,Windows Vistaのアップグレード版を購入して使用中の環境をアップグレードできる。また,「Home Basic」「Home Premium」「Business」「Ultimate」という主要エディションから,好きなものを選んでクリーン・インストールすることも可能だ。ただし,使用中の環境をアップグレードする場合は,互換性のあるバージョンを選ぶことが必要条件となる。たとえば,Windows VistaのBusiness RC1からHome Basicにはアップグレードできない。