セキュリティ組織のJPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)と情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)は2007年4月25日、ゴールデンウィークのような長期休暇中および休暇明けはセキュリティに特に注意するよう呼びかけた。

 長期休暇中は時間的に余裕があるため、インターネットを利用する機会が多くなる可能性が高い。このため、JPCERT/CCやIPA/ISECでは、休暇に入る前に、基本的なセキュリティ対策が施されていることを改めて確認するよう勧めている。

 具体的には、「OSやアプリケーションの修正プログラムの適用」「ウイルス対策ソフトのパターンファイル(ウイルス定義ファイル)の更新」「重要なデータのバックアップ」――以上が実施されていることを確認する。

 加えてIPA/ISECでは、いわゆる「ワンクリック詐欺(ワンクリック不正請求)」に注意するよう改めて呼びかけている(関連記事)。ワンクリック詐欺とは、Webページ中の画像やリンクなどをクリックしただけで架空の料金を請求するオンライン詐欺のこと。アクセスしてしまった場合には、とにかく無視するようIPA/ISECでは呼びかけている。

 JPCERT/CCでは、休暇中に持ち出していたパソコンを企業や組織のネットワークに接続する際には、ウイルスに感染していないことを確認するよう注意喚起している。ウイルス感染パソコンを接続してしまうと、社内ネットワーク全体にウイルスがまん延するからだ。もちろん、企業や組織のルールでパソコンの持ち出しが禁止されている場合には、持ち出してはいけない。