台湾のAcerの米国法人Acer Americaは米国時間4月25日,ソニー製バッテリ・セルを採用したノート・パソコン用充電式リチウムイオン・バッテリの自主回収を発表した。およそ2万7000台のバッテリが無償交換の対象となる。これらのバッテリは,過熱して発火する恐れがあるという。

 消費者製品安全委員会(CPSC)によれば,これまでにソニー製バッテリ・セルを搭載する他社製ノート・パソコンの過熱について16件の報告を受けたという。Acer製ノート・パソコンのバッテリについて報告はないが,ユーザーの安全を考え,CPSCとソニーとの協力を経て今回の決定に至ったという。

 Acerが自主回収の対象としている発火の恐れがあるバッテリは,2004年5月から2006年11月にかけて出荷されたもの。米国内の認定ディストリビュータおよび小売店で販売された。これらを搭載するノート・パソコンのモデルは,「TravelMate」シリーズの242x,320x,321x,330x,422x,467x,561x,C20x,および「Aspire」シリーズの556x,560x,567x,930x,941x,980x。バッテリ・パックの番号は,「BT00604001」「BT00804016」「BT00604005」「BT00807010」「BT00604002」「BT00804011」「BTT4807001」。

 Acerは,該当するバッテリを使っているユーザーに対し,直ちに利用を中止するとともに,同社へ連絡の上,無償交換するように呼びかけている。また,バッテリを交換するまでの間に該当するノート・パソコンを利用する場合には,電源を切った状態でバッテリを外し,ACアダプタで使用するように勧めている。

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