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 ユニアデックスは4月25日,Linuxのエラー・メッセージの意味,対処方法などを検索できるサイト「OSSメッセージペディア」を公開した。独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)の「オープンソースソフトウエア活用基盤整備事業」としてユニアデックスが開発,同社が運用している。

 「Linuxには,汎用コンピューターやUNIXでは一般的に標準提供されているメッセージ・マニュアルが存在しない」(ユニアデックス)。オープンソースであるためソースコードにあたるなどして調査することは可能だが「Linux技術者も業界全体で慢性的に不足しているため、その対応には時間がかかるのが現状」(ユニアデックス)であることから,メッセージペディアを開発した。

 現在登録されているメッセージは356件で,Linuxカーネル障害時に通常表示される可能性のあるメッセージの1割弱に相当するという。日立製作所,ミラクル・リナックスと共同で作成した。

 メッセージマニュアルは,オープンソース形式のドキュメントライセンスであるGFDL(GNU Free Documentation License)で公開しており,自由に改変,複製,再配布できる。オープンソースとすることで,加筆・修正を行うメンバーを業界全体から広く集め,コンテンツの充実を図るとしている。またOSだけでなくアプリケーションのメッセージも収録していく方針。

 OSSメッセージペディア自体のプログラムもオープンソース・ソフトウエアとして配布する。オープンソース・ソフトウエアの開発者支援サイトSourceForge.netで,オープンソースのライセンスであるGPL(The GNU General Public License)での公開を予定している。

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OSSメッセージペディア