米Red Hatは米国時間4月24日,SOA(サービス指向アーキテクチャ)向けデータ管理技術などを手がける米MetaMatrixを買収することで合意に達したと発表した。手続きは約60日以内に完了する見通し。買収価格は明らかにしていない。

 MetaMatrixは,マサチューセッツ州ウォルサムを拠点とする非公開企業。データ管理および統合技術を開発している。買収後は,Red HatのJBoss事業部門に統合される。同社の異種データ・ソースへのアクセスを可能にする技術は,Red HatのJBossミドルウエアとともにSOAパッケージの一部として提供される予定。また,Red Hatは,MetaMatrixのビジネスモデルを変更し,サブスクリプション・モデルで製品の提供を計画している。MetaMatrixのデータ管理ソフトウエアは,Red Hatのオープンソース・プロジェクトであるJBoss.orgからオープンソース・ライセンスで提供されるという。

 Red Hatは同日,JBoss.orgのリニューアルとJBoss製品を統合したパッケージも発表した。これらのパッケージは,異なるJBossアプリケーションに自動アップデート,複数年のサポートなどを合わせて提供するもの。最初のパッケージは,JBossアプリケーション・サーバー,データ・アクセス・ソフトウエア「Hibernate」,Web開発ツール「JBoss Seam」などを提供する。Red Hatは年内に,JBoss統合パッケージの提供を計画しており,これにはJava向けSOA技術Enterprise Service Bus(ESB)のソフトウエア「JBoss ESB」などが含まれる予定だという。

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