米Sun Microsystemsは,2007会計年度第3四半期(2007年1~3月期)決算を米国時間4月24日に発表した。売上高は32億8300万ドルで,前年同期の31億7700万ドルから3.3%増加した。会計原則(GAAP)ベースの純利益は6700万ドル(希薄化後の1株当たり利益は2セント)。前年同期の純損失2億1700万ドル(希薄化後の1株当たり損失は6セント)から黒字転換を果たした。

 GAAPベースの純利益には,株式報酬5000万ドル,リストラおよび資産減損関連費用3500万ドル,買収に関連した無形資産償却費用など7500万ドル,株式投資による利益500万ドル等が含まれる。これらの影響が,希薄化後の1株当たり利益を約2セント引き下げた。

 粗利率は44.5%で前年同期と比べ1.5ポイント上昇した。また,営業によるキャッシュフローとして1億7500万ドルを生みだし,現金と有価証券の合計は54億8600万ドルとなった。

 Sun社長兼CEO(最高経営責任者)のJonathan Schwartz氏は,「Software and Services事業の業績を見ると,当期に提供したソフトウエア製品が広範な顧客にアピールできたことが分かる。今後もSolaris 10の普及に努めるほか,米AMD,富士通,米Intelとの緊密な提携関係を活用していく」としている。

 ちなみに米メディア(CNET)によると,同四半期の売上高は同社の事前予測をやや下回る結果となった。Schwartz氏はその理由を,「3月下旬に,サーバーおよびストレージ・システム製品の売上げが期待したほど伸びなかったため」と説明している。

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