ファウンドリーネットワークスジャパンは4月24日,アプリケーション・スイッチ「ServerIron」の制御ソフトを強化したと発表した。(1)Webアプリケーション・ファイアウォール(WAF),(2)迷惑メール対策,(3)HTTP(hypertext transfer protocol)圧縮の三つの機能を追加した。
(1)は,SQLインジェクションやクロスサイト・スクリプティングなどのWebアプリケーションを狙った攻撃を遮断する機能。(2)は外部事業者が提供する迷惑メール送信者のIPアドレスの情報を参照し,該当する送信元からのメールの受信を拒否するもの。迷惑メールの可能性があるメールを,迷惑メール判定の専用サーバーに転送することもできる。
(3)はWebサーバーが配信するデータをスイッチがいったん受信し,GZIP形式などで圧縮してからクライアントに伝送するもの。ネットワークに流れるトラフィックを減らすことで,レスポンスの改善が見込める。
追加した機能は同社のアプリケーション・スイッチの全機種が利用できる。製品の価格は特に変更しない。保守契約を結んでいるユーザー企業であれば,無償で新版の制御ソフトに更新できる。
ファウンドリーのアプリケーション・スイッチの価格は,ローエンド機で200万円前後から。WAF機能を備えるスイッチとしては格安と言える。米ファウンドリーネットワークスは,「費用対効果では他社の追随を許さない」(ロン・ミトラ アプリケーション・デリバリー兼セキュリティ製品担当プロダクトマーケティングマネージャ,写真)と自信を見せている。