国内のコミュニティUbuntu Japanese Teamは2007年4月20日,LinuxディストリビューションUbuntuの日本語版「Ubuntu 7.04 日本語ローカライズ版」(写真1)を公開した。
Ubuntuは,CD-ROMから起動してそのまま使え,ハード・ディスクにインストールすることもできるLinuxディストリビューション。Ubuntu 7.04のリリース翌日に,日本語ローカライズ版として公開したのは,デスクトップ用途に適した「Desktop Edition」。32ビット版のみを公開した。CD-ROMから起動してそのまま利用する場合(写真2)と,ハード・ディスクにインストールして利用する場合のそれぞれについて,オリジナルのUbuntuを日本語化した。
オリジナルのCD-ROMから起動した場合は,デスクトップ画面のメニュー表示などが英語である。日本語の文章やWebページは閲覧できるものの,日本語入力はできなかった。日本語ローカライズ版では,メニューとドキュメントを日本語化し,日本語入力エンジン「Anthy」と他言語入力システム「SCIM」を組み合わせて利用できるよう改良した。日本語フォントとして,高品質な「IPAフォント」と「IPAモナーフォント」も追加した。
ハード・ディスクにインストールして使う場合は,以上の修正点に加えて,外部の複数のレポジトリからソフトウエアをインストールする仕組みを追加した。具体的には[システム]メニューから[システム管理]-[日本語版セットアップ・ヘルパ]を起動することで日本語対応のソフトウエアをインストールできる。
辞書ブラウザ「EBView」,メール・クライアントソフト「Sylpheed」,Webブラウザ「風博士」,IP電話ソフト「Skype」,2ちゃんねるブラウザ「JD」,「ochusha」などのソフトウエア・パッケージを簡単に追加できる(写真3)。