Windows Vistaの最上位エディション「Ultimate」のサポート期間短縮が確実になった。既報の通り、Ultimateのサポート期間は当初2017年4月11日までとされていたが、マイクロソフトのWebページでは2012年4月10日との記載に変わっていた。日経パソコンがマイクロソフト日本法人に問い合わせたところ、Ultimateのサポート期間はWebページの記載通りとの回答が得られた。つまりUltimateに提供されるサポートは一般消費者向け製品と同等。ビジネス向け製品に提供される5年間の延長サポートは受けられない。

 短縮の理由は明らかにされていない。Ultimateを利用するうえでのアクティベーション方法などが一般消費者向け製品と同様であること、Ultimateの主なユーザーが家庭でパソコンを利用する一般消費者であることなどから、米マイクロソフトがUltimateを一般消費者向け製品と位置づけたためと見られる。ただし同社は2006年12月に、ビジネス向け製品と同じサポート期間をWebページに記載していた。この情報を基にUltimateを購入したユーザーの間には、混乱が広がりそうだ。

 なお、マイクロソフト日本法人は、サポート期間の延長を米国本社に対して働きかけ、協議を続けているという。日本では、自作ユーザーなどを中心にUltimateのユーザーが多い。さらに、このままではWindows XP Home Editionよりも、Ultimateを含むVistaの一般消費者向け製品の方がサポート期間が短いという不自然な状態になってしまう。2007年1月に、Windows XP Home Editionのサポート期間がビジネス向け製品と同じ2014年まで延長されたためだ。協議の結果、サポート期間に再度何らかの変更が加わる可能性もある。