2in1の概要(NTTドコモの説明資料より)
2in1の概要(NTTドコモの説明資料より)
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2in1の主な用途(NTTドコモの説明資料より)
2in1の主な用途(NTTドコモの説明資料より)
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FOMA 904iシリーズ
FOMA 904iシリーズ
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 NTTドコモは2007年4月23日、夏商戦に向けた携帯電話の新機種「FOMA 904iシリーズ」5製品を発表した。1台の端末に2つの電話番号を割り当て、仕事用とプライベート用といった具合に使い分けられる機能を新たに実装した。5~6月に順次発売する(発表資料製品情報)。

 904i発売に合わせて同社は、既存契約に月額945円を上乗せすることで2個目の番号を追加契約できるサービス「2in1」を始める。904iを用意した上で2in1を契約すると、2番号の使い分けが可能になる。具体的には、端末に「Aモード」「Bモード」「デュアルモード」という電話番号の切替機能を設けており、2つある番号のいずれか一方でのみ着信する、または両方の番号を待ち受け状態にすることが可能。電話番号以外にメールアドレスも2つ持つことができる。このほか、電話帳や発信履歴/着信履歴、メールの受信ボックス、待ち受け画面などもAモード/Bモードのそれぞれに分かれており、通話先や時間帯などに合わせて自由に切り替えて使用できる。なお、1台の端末に登録可能な2番号は同一請求先である必要があり、個人契約と会社契約など、請求先の異なる番号を同じ端末に登録することはできない。

 同社では2in1について、「最近は仕事用とプライベート用などで端末を2台持ち歩く人が増えているが、2台持ち歩くより手軽。プライバシーの保護にも役立つ。単に端末に新機能を盛りこむだけではなく、ネットワーク側の大掛かりな変更が必要になるため、他の携帯電話事業者は簡単には追随できない」(NTTドコモ 執行役員 プロダクト&サービス本部 マルチメディアサービス部長の夏野剛氏)として、新たな顧客囲い込み策と位置付けユーザーへの訴求を図る。

 同日発表された904iシリーズは、「D904i」「F904i」「N904i」「P904i」「SH904i」の5製品。このうちN904iは、下り最大3.6Mbpsでの通信が可能なHSDPA規格に準拠。液晶ディスプレイも3型で480×854ドット表示とし、パソコン向けに作られたWebサイトを閲覧しやすくしている。F904iは、携帯機器向け地上デジタル放送「ワンセグ」の受信回路を備える。