インターネット広告の標準化団体であるInteractive Advertising Bureau(IAB)は,インターネット視聴関連の調査を手がける2社に対し,第三者による測定手法の監査を受けるよう通告した。IABが米国時間4月20日に明らかにしたもの。

 通告を受けたのは,米comScore Networksと米Nielsen//NetRatings。IABによると,comScoreおよびNielsen//NetRatingsの視聴者数データと,IABメンバーのサーバー・ログにおける視聴者数データに相違があり,さらにcomScoreとNielsen//NetRatingsが独自に算出する測定結果も異なっている。

IABは,このような食い違いの原因を究明するために,視聴率調査などの監視を行なっている非営利団体Media Rating Council(MRC)から測定技術とプロセスについて監査を受けるよう2社に要請した。

 「視聴率調査は,インタラクティブ業界のマーケティングや意思決定に大きな影響を与える。これら測定法に透明性を持たせることは,広告主の信頼を維持するために重要だ」(IAB)。

 なおIABによれば,comScoreとNielsen//NetRatingsは,1999年よりIABとMRCが出してきたたび重なる要請に抵抗しているという。

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