写真●イー・モバイルの「EM・ONE」を使い,音声により店舗を案内するシステムをデモ
写真●イー・モバイルの「EM・ONE」を使い,音声により店舗を案内するシステムをデモ
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 独アウディアンティスの日本法人であるオーディアンティスは,4月19~20日にカナダ大使館で開催されたフォーラム「次世代モバイル技術セミナー」において,音声や楽曲をサーバー側でミキシングするソフトウエア「iSound」を展示した。

 この製品は,サーバー上の複数の音声・楽曲ファイルをリアルタイムにミキシングして,一つのストリーミング・ファイルにして送り出せる。JavaScriptなどのAPIも用意しており,エンドユーザーのマウス操作をトリガーにミキシングする音声・楽曲ファイルを切り替えることも可能だ。ミキシングするファイルを切り替えても,ユーザーからは一つのファイルにアクセスしているように見える。

 複数の音声・楽曲を同時に流しても一つのストリーミングで済むため,通信帯域の節約になる。そのため,スマートフォン向けのコンテンツ用に期待される。また,Ajax技術を利用したWebサイトとの親和性が高く,導入しやすいのも利点という。

 会場では,イー・モバイルのスマートフォン「EM・ONE」を使い,音声により地域の店舗を案内するシステムのデモを実施(写真)。このデモは,Googleマップ上の店舗の所在地にアイコンが置かれ,アイコンをタップすると店舗の説明が音声で流れるというもの。アイコンのタップの有無にかかわらずBGMも流し続けることができる。

 参考価格は,同時100ストリームのライセンスで29万5000円。「提供時期は未定だが,将来はASPサービスを提供することも検討している」(オーディアンティスの田中勇樹代表取締役CMO)とした。