改良のポイントはSNS機能の強化
改良のポイントはSNS機能の強化
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メールアドレスを開示することなくメッセージが送れる
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コミュニケーション状況が一目で分かる「ダッシュボード」
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ブラウザー上で写真修正が可能
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自分で撮影した画像をブログの背景に設定
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 マイクロソフトは2007年4月20日、ブログサービス「Windows Liveスペース」に複数の新機能を追加した。ポイントは、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)機能の強化と、ユーザーによるカスタマイズの自由度向上だ。

 Liveスペースは、日本で2004年に公開された「MSNスペース」の後継。現在では、全世界で7000万のブログが登録されており、読んでいるだけの人を含めれば月間で1億2000万人の訪問者がいるという。強みは、「Hotmail」や「Windows Liveメッセンジャーなど、多数のユーザーを抱える同社の他サービスと密に連携している点。例えば友人リストがLiveメッセンジャー」などと共通化されており、特定の友人にだけブログを公開する、ブログの更新をメッセンジャーに通知する、Hotmailからブログを投稿するといったことが可能だ。

 今回は、他人とのコミュニケーションを促進するSNS的な機能を複数追加。まず、Liveスペースのユーザー同士が、メールアドレスを相手に開示せずLiveスペースのアカウントあてにメッセージを送れる機能を追加した。

 送られたメッセージは、同じく新機能の「ダッシュボード」で確認可能。Liveスペースにログインすると最初に現れるページで、他のユーザーとのコミュニケーション状況を一目で把握できる。メッセージ以外にも、自分のブログへのアクセス数や新着コメント、Windows Liveメッセンジャーに登録している友人のブログの更新状況などが見られる。

 ブログ執筆時の使い勝手も高めた。まず写真をアップロードする際に、ブラウザー上で写真を編集する機能を追加。画像編集ソフトを利用しなくても、明るさやコントラストの調整、トリミングなどを実行できる。お薦めの本や音楽を手軽に紹介できるようになったのも新しい点だ。キーワードを入力すれば、マッチする作品をAmazon.co.jpの商品データベースから探し出し、表示する。ここから目的のものを選べば、ブログ内に追加できる。

 一方で、自分のブログページのカスタマイズ性を向上。フォントの種類やサイズを変えられるほか、背景に自分で撮影した写真を配置できるようになった。画像の透過性を設定可能で、これは他のブログサービスには見られない機能という。

 同社のオンラインサービス事業部 プロダクトマネージメントグループ Windows Liveチームの神川亜矢プロダクトマネージャーによれば、「他のサービスとの違いは“自己表現”」だという。ユーザーが他人とコミュニケーションする上で、ブログを通じて自己アピールできる機能を充実させることで、利用者の増加を狙う。