米Microsoftと韓国のSamsung Electronicsは米国時間4月18日に,広範な特許のクロスライセンス契約を結んだことを明らかにした。「当社は,家電,通信,コンピュータ・ハードウエア,そしてLinuxおよびUNIXプロバイダとの特許契約を積極的に働きかけている」(Microsoft)。

 契約のもと,Samsungはコンピュータ,セットトップ・ボックス,デジタル・メディア・プレーヤ,カムコーダ,テレビ,プリンタ,家電などにわたり,将来を含めた自社製品に利用可能なMicrosoftの特許にアクセスできる。これら製品において,Samsungと販売事業者および顧客は,プロプライエタリソフトを搭載したSamsung製品においてMicrosoftの特許を使えるようになる。一部Linuxベースの製品についてもカバーする。

 Samsungは,Linuxベースの製品に関してMicrosoftから特許侵害で提訴される心配がなくなる(internetnews.comの記事)。

 一方Microsoftは,デジタル・メディアやコンピュータに関するSamsungの特許を,既存および将来製品に利用できる。

 今回の契約により両社はそれぞれの製品開発を推進する。なお,両社は自社製品の対価を補償するための支払いを受けるとしているが,金銭的な条件については明らかにしていない。

 Microsoftは過去1年で,同様のライセンス契約を富士ゼロックス,NEC,カナダNortel Networks,米Novell,セイコーエプソンなどと結んでいる。

[発表資料(Microsoftのプレス・リリース)]
[発表資料(Samsungのプレス・リリース)]