米Googleは米国時間4月19日に,2007年第1四半期の決算を発表した。売上高は36億6000万ドルで前年同期から63%の増収。前期からも14%上昇した。GAAPベースの純利益は10億(希薄化後の1株あたり利益は3.18ドル)で,前年同期の5億9230万ドル(同1.95ドル)から69%の増益となった。営業利益は12億2000万ドルで営業利益率は33%だった。

 非GAAPベースの場合,純利益は11億6000万ドル(前期は9億9700万ドル),希薄化後の1株あたり利益は3ドル68セント(同3ドル18セント),営業利益は14億1000万ドルで営業利益率は38%。前期はそれぞれ9億2500万ドル,37%だった。

 事業別にみると,傘下のWebサイトによる売上高は22億8000万ドル(総売上高の62%)で,前年同期に比べ76%増加。Google Networkでは,パートナの「AdSense」プログラムを通じた売上高が13億3500万ドル(同37%)。前年同期に比べ45%増えた。提携パートナに支払う手数料(TAC)は11億3000万ドル(広告収入の31%)だった。海外の売上高が総売上高に占める割合は47%。英国からの売上高が5億7800万ドルで全体の16%を占めた。

 GoogleのCEO(最高経営責任者)のEric Schmidt氏は,「当期は,中心となる検索と広告事業の世界的な成長と,パートナ企業との提携に後押しされて堅調な業績を達成できた」とコメントしている。同社は同日,Schmidt氏を取締役会会長に選出したことを明らかにしている。

 米メディアのCNET(CNET News.com)は,Googleが4月13日に発表した米DoubleClickの買収が成立すれば,同社のバナー広告などの「ディスプレイ広告」事業の強化につながるとしている。Googleは,ラジオ,衛星テレビ,新聞などオフラインの世界に広告プラットフォームを積極的に拡大しているという。

 ちなみに,CNETによると,同日のGoogle株の終値は471.65ドル。その後決算が発表され,時間外取引で株価が2.7%上昇しているという。

発表資料へ