世界最大のネット・オークション会社である米eBayは米国時間4月18日,2007年第1四半期の決算を発表した。売上高は前年同期比27%増の17億7000万ドルで,過去最高を記録した。会計原則(GAAP)ベースの純利益は3億7700万ドル(1株あたり利益は0.27ドル)で前年同期比52%増。非GAAPベースの純利益は4億6000万ドル(同0.33ドル)で同34%増となる。

 事業別にみると,インターネット・オークションのMarketplaces事業の売上高が過去最高の12億5000万ドルで,前年同期比で23%増収。ネット決済機能を提供するPayPal事業の売上高は,同31%増の4億3900万ドルに拡大した。決済金額は同30%増の113億6000万ドルにのぼった。ネット上の音声通話ソフトを提供するSkype事業は,ユーザー数の急増と新製品の相次ぐリリースにより,売上高7900万ドルと同123%増の成長を達成した。

 3月末時点でのeBayの登録ユーザー数は,2億3300万人で前年3月末の1億9300万人から21%増加。PayPalの開設口座数は,前年同期の1億500万件から36%増えて約1億4300万件。Skypeの登録ユーザー数は1億9600万人となり,前年同期と比べ107%増加した。

 同社は,今後の業績についても成長路線を描いている。2007年第2四半期は,売上高として17億5000万~18億ドルの範囲,非GAAPベースの1株あたり利益は0.31~0.33ドルを見込む。通期では,売上高が72億~74億5000万ドルの範囲,非GAAPベースの1株あたり利益を1.30~1.34ドルの範囲と予想する。

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